変える部分と変えない部分

店舗リフォームにおいて、「変える部分」と「変えない部分」の見極めは、大切な要素となります。「リフォーム」の良さは、「変える良さ」もあれば、「変えない良さ」があることです。「良いものは残す」そんな姿勢が、訪れる人々に伝わるものだと考えています。たとえば、先代から受け継ぐ看板を老朽化とともにスクラップとして処分するのではなく、耐震性の補強などをすれば、使用可能なものであれば、そのままその風合いを生かすこともできます。その看板を見れば、この店舗が、どのぐらいの時間を経て、現代に息づいているのかが一目瞭然なはずです。リフォームは、古いものを新しくする技術だけでなく、古いものを生かす技術でもあるのです。皆さんが、店舗改装を考える時には、そういった古きものを残す技術を十分に発揮できる、工務店を選択するべきだと思います。新しいもの、最新のものは、胸が躍りますが、日本古来のスタイル、やモチーフを生かした、建築、デザインは、私たち自身が感じているよりも、はるかに深く私たちの中に根付いているもののような気がします。何か、「懐かしい」と感じる空間を、愛しいと思う気持ち、そんな愛着に似た感情が、リフォームでの「変えない部分」に存在しているような気がします。