店舗デザインの存在とモットー

一口に店舗デザイン、店舗リフォームといっても、大げさな施工だけをそう呼ぶ訳ではありません。皆さんの作りあげるお店なのですから、作業の動線、集客の動線を見直すだけでも、インテリアの配置、観葉植物やオブジェの配置を変化させたりですとか、日ごろの業務の中で作業効率を見直す中でも、みつかる小さな小さな変化が、すでに店舗リフォームだと常々考えています。その中で、壁紙を変えよう、車椅子移送の為もう少し扉を大きくしたい、オープンテラスを作りたいので窓のサッシを交換しよう!などと、希望は次々浮かび上がります。店舗やオフィスにおける環境的な問題が出てきてからの交換、リフォームではなく、常日頃からの、メンテナンス、見直し作業といった、業務改善を試みる一貫の中で、リフォームは店舗を生かし、お客様を喜ばせ、皆さんが楽しんで仕事に向き合えるそんな存在であり続けたいと考えています。店舗をデザインするということは、ワクワクどきどきの連続です。時々、こんな風に自身もリフォームできたらと考えますが、どれくらいコストがかかることでしょうか・・・笑。私自身の考える店舗リフォームは、皆さんの笑顔を元に、プランニングされ、施工され、お店やオフィスが生まれ変わることがモットーです。そんなデザインをお手伝いできる幸せをお届けできる、存在であり続けたいと考えています。

リフォーム活用術 その2

実際に店舗リフォームを行った人々の、知恵袋を拝借するコーナーです。
●ローコストを追求した店舗リフォームを考えたのですが、なかなかコストバランスがうまくゆかず、最終的には、後から買い足せるものは、計画的に揃えることにしました。どこか、豪華一点主義で、コストをかけようと、お店のスタッフと相談したところ、トイレでした。トイレにコストをかけることで、仕事の利便性があがる訳ではありませんが、お客に気持ち良く使って頂ければという気持ちが、そのような形のリフォームとなりました。特には、バリアフリーをめざすということで、誰もが使用しやすいトイレを追及しました。
●オーシャンビューの地方のリゾートホテルの改装を半年ほど行いました。改装の期間が半年ほどと長期になるので、その間、従業員は、他の事業所へ遠征に出向いたり、休暇を取ったりとそれぞれの、改装期間を過ごしました。たいていのスタッフは、改装中のホテルに居残り、壁のペンキ塗り、床の絨毯はがし、資材の搬入など、リフォームの手伝いをしていました。同時に電気系統の配線修理も行われていたので、空調のきかない室内での作業です。真夏の作業は、過酷となりましたが、スタッフ全員、リタイアを申し出る者はいませんでした。ホテルの修繕を担ってくれている工務店の職人さんたちが、愚痴1つ溢さず作業に向かう姿勢を、ホテルスタッフ一同、感謝しながら作業のアシスタントを居残りの皆で行いました。改装は、思ったよりも手こずりましたが、ホテルの歴史に残るであろう改装作業を皆で完成させたことは、何事にも変えがたいものとなりました。
●レストラン店舗の一部にリフォームを行いました。今回、リフォームに取り組んだ箇所は、クロークです。ドレスコードを設けている、イタリアンレストランです。受付で、お客様のコートや、大きな御荷物をお預かりする際のクロークが手狭になってきたので、思い切って改装を試みました。クローク内部の余計な仕切りは取り去り、ウォークインクローゼット式に、衣類をかけるバー、お荷物を区分する棚を取り付けて頂きました。それぞれの区分に扉を取り付けることも考えましたが、クロークの中に複数の人間が入り込んで、作業をするのです。扉はその作業の妨げになります。ですが、扉がない状態も、お客様の御荷物がむき出しになり、見栄えが良いものではなかったので、天井からカーテンレールを取り付けてもらい、カーテンで、仕切る工夫を施しました。クローク内での作業の動線を意識することで、作業効率の良いクロークへと生まれ変わりました。

リフォーム活用術 その1

実際に店舗リフォームを行った人々が、こんな良い方法があった、こんな時はこんな風に解決したといった出来事をまとめてみました。良いアイディアは、どんどん取り入れてみて下さい。
●コストダウンを兼ねて、壁と天井の塗装を同じ素材で行ってみた。さらに天井と壁の境界線にある、周り縁も省いてみたら、部屋全体に統一感が出て、好印象となった。
●洗面台は、DIYで、取り付けてみました。取り付けよりも、古い洗面台の撤去の方が、数倍手こずりました。思い切って、既製品のキャビネット式の洗面台はやめ、足元の配水管が見える、カウンターのみの洗面台にしてみました。キャビネットがない分、シンプルな取り付け方法となり、スムーズな設置でした。湿気がこもりがちなキャビネットが排除された分、洗面所の空気がクリーンな印象となりました。
●今まで、パーテーションや、ブラインドウで仕切りを作っていた、オフィスのデスク周りを、思い切って、腰壁でセパレイトしてみました。個人的な空間と、共有空間の絶妙な距離感が生まれ、スタッフの評判も好評です。椅子に座って座高を考えると、日本人に適した腰壁は、120cmほどだという工務店のアドバイスが、とてもよかったです。
●店舗の倉庫内をリフォームしました。今まで使用していた、棚をすべて撤去し、作りつけの棚を作成して頂きました。新たに、既製品の棚を購入する手間も省け、さらに、扉を付けなかったことで、整理整頓が一目瞭然な上、コストダウンにつながりました。工務店さんからのアドバイスで、もし棚に、扉が必要な箇所がでてきたら、後付も可能だとのことでした。

お任せした店舗デザイン

店舗デザインを手がける、B社を訪れたのは、実は、事前にお願いをしていたS社が、とんでもない仕事をしてくれたからだったのです。周囲の評判では、S社は、「安くて早いリフォームの大手」でした。10年前から、自宅兼、店舗で、雑貨店を営んでいますが、10年目のアニバーサリーとして、改装を決断致しました。雑貨店は、アンティーク家具に囲まれた、落ち着いた雰囲気の店内です。今ある雰囲気はそのままで、お得意様と談笑できるような、リビング的なスペースが欲しいと思ったのです。店舗デザインをお願いしたS社から、とても良い提案があったので、プロにお任せすれば間違いないだろうと、こちらからは、特別な注文は付けずに、S社の提案書どおりのリフォームを依頼しました。施工も問題なく進んでいるように見えたので、立ち入った干渉はせず、工事を見守っていました。その態度が、もしかしたら、S社の担当さんに、自由にやっても良いというスタンスに見えてしまったのかもしれません。こちらは、提案書がとても良いので、どうぞお任せしますといった意味合いだったのですが、そうではなかったようです。ある日、あるべきはずの棚が店内から消えていました。どこかに、移動をしているのだろうと思い、その時は、深くは考えませんでした。ですが、数日経っても、戻りません。さらにその数日後に、無垢素材であった棚に、ホワイトの塗装が塗られた状態で、忽然とあるではないですか・・・。目を疑いました。急いで、S社のデザイン担当さんの元へ連絡を入れると、一言、「ダメですか?」と返答がありました。ダメですかと聞く前に、なぜ、一言確認をしてくれなかったのか?と、責めてたてようと思いましたが、あまりのことでその意欲も沸きませんでした。S社には、その日限りで、店舗のリフォームから退いてもらい、その日までのS社からの請求金額は、きっちり支払いました。あまりにも勝手な行動であったので、相手にする気もおきませんでした。そんな訳で、訪れたB社の窓口で、今回の一連の話を済ませると、一言、「よく聞く話ですよ。S社さんは、安いこともあってか、依頼したお客様がクレームを躊躇することが多いそうなんです。安いからこんなものかなって思ってしまうそうです。業界では有名な話ですよ。」と、B社の受付をしてくれた男性スタッフが話をしてくれました。本来ならば、安いからといって、勝手な店舗デザインをしても良いとはなりません、おかしな話です。私個人の場合ですが、こういった、後悔をするシチュエーションは、店舗リフォームだけには留まらないことが多いです。SALEや見切り品で失敗しても、仕方がないと思っていませんか?時として「安い」イコール「お買い得」ではないのです。皆さんもどうぞ、「安さ」に弱いと自覚する方々は、お気をつけ下さい。リフォームのお直しは、時間も経費も倍かかりました。